これは、3年目のクラスのユニット2のopening topic questionの一つです (実際には、昔話は昔のSNSだと思うか。です)。皆さんも多分昔話を使ってユニットを作られた経験があるのではないでしょうか。いろんな昔話を読んだり、紙芝居を作ったり、自作自演したりいろんなアイデアがあると思いますが、私は昔話が与える子供への影響という観点から昔話ユニットを作ってみたいと思いました。 このユニットには趣旨が二つあり、
さらっと、ユニットの流れを簡単に説明しますと、
今、ちょうど4番目が終わる所なのですが、親から子供へと語り継がれてきた昔話を通し、親や社会は子供たちに何を期待したのか。鬼や動物の一部はキャラクターによって悪者扱いにされるが、その理由はどこから来たのか、などディスカッションをしながら、昔話が与える社会への影響を考えていきました。例えば、どうしてみんな、「鬼は悪い」と思うのかという質問に対し、
さらにイメージから生まれる社会の期待/ステレオタイプはどれだけ生きづらい社会を作り上げているかを、「男だから」「女だから」「子供だから」で片付けようとする社会風潮を下記のデータを使って学生はさらに話しました。 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5dc38f7fe4b00551388285fe 学生たちにも自分も生きづらいと思った経験はないかと質問をし、自分自身の事、自分が好きな事などが、社会の期待/ステレオタイプにより「自分は間違っている」と思わされた経験を書いてもらいました。その間に日本の男の子がハローキティのショーで、男の子だからという理由でキティちゃんとの握手を諦めた話、生まれつきの茶髪の日本の女の子が黒髪にさせられたブラック校則の話などを読み、どれだけ周りと合わせようとする風潮/イメージが子供たちに影響を与えているか考えてもらい、さらに自分の経験をもっと考えてもらいました。でもこれも個人的に感じることに違いもあるし、プライベートに関わることでもあるので、ブログの3でも話したように、安心できるクラス環境をあらためて考え、語りやすい、語らなくても大丈夫な雰囲気作りを優先に授業をすすめました。 また日本に今月戻らなければいけないので、私が留守の間に学生たちはグループで、昔話の一つを選び、その話のセッティングや社会の期待やステレオタイプに反する内容を導入しながら、読み手の子供たちに自分らしく生きていいと思わせるような内容に書き直してもらうつもりです。まぁチャレンジな内容ですが、出来上がったものよりも、その過程で色んな人が色んなニーズを抱えて暮らしていることを改めて考えてくれればこのユニットも成功かなぁと期待しています。
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Tomokazu "Tetsu" MorikawaKonnichiwa! I've been teaching over 25 years at public high schools in San Francisco, CA. 次回ブログの予告
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