まだ日本です。学校がそろそろ始まるので、準備に忙しいはずなんですが、まだ日本で、入院の付き添いをしています。自分も54歳になって、両親も同じように歳をとっていっているのに、今になって気づく事や高齢の親を持つ心構えとか全然しておらず、四苦八苦しながら介護をしています。でも、日本の社会って、色んな面で弱者に酷いなぁと毎日感じています。もっと優しくてってもらいたいです。 今日は、本校のカリキュラムのトピックについて考えたいと思います。以前のブログエントリーにも書きましたが、自分一人で書いたカリキュラムを使ってずっと教えていると周りが見えてないことも多く、それがこのProject 2030を始めた理由です。もっと客観的に自分の教え方を見てみたい、他の先生がたからも意見をお聞きしたいと思い始めました。今年の6月頭の時点では、カリキュラムのトピックも総替えで、8月新学年に改装オープンをしたかったのですが、今年の夏のスケジュールが予期せぬ方向へ行ってしまったので、無理にトピックを変えることはせず、2年ほど前に作ったユニットの内容を今一度見直すことにしました。 一昔前の外国語教育では、文法と単語を教え、会話練習をし、その後に「文化コーナー」のようなカタチで、文化に関するアクティビティなどが行なわれていました。その後色々と外国語教育も見直され、今は、外国語習得経験しながら、その言語に関わる文化をその外国語で学ぶという流れが多くなってきたように思います。私もそのようなカタチでずっと教えてきました。最近では、”Social Justice”要素を各教科に取り入れ、学生たちのCritical Thinking skill向上に繋げようとするアプローチも多くなりました。私も4年ほど前から、Project Based Learning (PBL)をカリキュラムに導入し、Social Justice的な内容で、ユニットのいくつかを紹介してきました。でも実際にPBL & Social Justiceの内容をもっと濃くしようとすると、かなりの時間を要することになり、予定通りに終わらず、一昔前の「文化コーナー」のような「Social Justiceアクティビティ」で、軽く終わってしまうこともありました。知ってもらう・気づいてもらうのがまず大事だと思い、出来るだけの内容を入れてみても、結局消化しきれない部分もあったと思います。 自分の今までのレッスンプランを見てみると、どのユニットもサブトピックスが多過ぎて、お弁当で言えば、幕の内弁当のようなもので、これ!というポイントもうま味もない内容になってしまっていたのではないかと思います。トピックの内容理解を学生にあまりにも任せすぎで、自分で出来ない学生は、遅れていくだけ、単語・文法理解するのに必死で、ユニットを通してスキル向上などの余裕はなかったのではないかと思います。新しいアプローチには、もっとSkill Strategiesを教えるアクティビティが必要だと感じています。Topic contentsを単に情報として教えるのではなく、Skill Strategiesを教え、そのHow toを気づかせることができれば、残りのコンテントは、学生本人が自分たちで深掘りし、自分なりに理解をしながら、グループシェアを行えば、もっと内容を自分の言葉で理解できるのでないかと思います。 先程のお弁当の例えで言えば、新しいユニットアプローチとして、幕の内弁当のような何でも詰まっているフォーカスのないお弁当よりも、ご当地グルメのようなメインフォーカスが明確にあるお弁当を学生自身が考案できるようなアプローチ・Skill Strategiesにすれば、印象も変わると思います。つまり、essential questionsに関する総合理解を私がリードし、scaffolding activitiesをしながら、そのトピックに関するスキルを学生が学び、今までサブトピックで私が紹介してきた内容は、学生が好きなトピックをリサーチし、学び、発表、クラスでシェアするという形に変えようと思います。アプローチは変わっても内容自体は学生がSkill Strategiesを使ってシェアをすることができます。 下記のチャートは、現在の本校のトピック表です。2−3年ほど前に作り直したものです。本当はもっと色々変えてみたかったのですが、今回は時間も少ないので、ユニット変更は来年に回し、今回は今あるユニットの内容・アプローチを見直しながら、使えるauthentic Materials、アクティビティを考えていきたいと思います。1) Language topic, 2) Cultural topic, 3) Social Justice / Awareness が各ユニット名に書かれています。Relevant, Interesting, Rewarding, Locally proud: この四つのコンセプトを元に作りました。 今学年も上記のトピックをもとにクラスを進めていく予定です。Social Justice issues に関しては、United NationのSDGs – 17のゴールをできる限り利用しようと考えています。最近日本でも下記のようなGlobal Issuesに関して闘技されるようになり、日本の学校の社会のクラスでも多く使われているので、姉妹校などと話し合いをする際、ディスカッションなどしやすい点もあげられると思います。 次回は、私のユニットプランを紹介しながら、クラスの流れなど紹介できればと思います。でも、いつサンフランシスコに戻れるか不安ですが。
4 Comments
Atsuko Kiuchi
8/4/2019 09:40:35 am
大変な時にブログ更新ありがとうございます。両親が年老い見送るというのが必然なのに、現実として受け入れるのは辛いですよね。でも、それが子供としてしてあげなければならないことなんですよね。暑い日本お身体に気をつけてくださいね。
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Tomokazu Morikawa
8/18/2019 05:55:30 pm
ありがとうございます。
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小林公美
8/4/2019 11:34:36 am
森川先生、カリキュラムのユニット名のシェアまでありがとうございます。フォーカスをどこにおいているのかもわかるので、大変参考になります。
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Tomokazu Morikawa
8/18/2019 05:57:04 pm
小林先生が作られたハーフのユニットを参考にし私も一年目の二つ目のユニットにそれらしいものを入れてみようと思ってます。また資料とともにアドバイスよろしくお願いします!
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Tomokazu "Tetsu" MorikawaKonnichiwa! I've been teaching over 25 years at public high schools in San Francisco, CA. 次回ブログの予告
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