以前のブログで、3年目の学生のユニット1のsummative assessmentのお話をしたので、その結果報告を今回したいと思います。慣れない内容で学生も大変みたいでしたが、ユニット後の満足感はあったみたいです。ユニットのトピックは、「日本での留学生活」で、自分の将来にどう「日本」という要素を関連させていけるかを考えてみてもらった半PDL (Project Based Learning)ユニットでした。 このユニットの目的は、自分の将来についてちゃんと時間を作り考える事。日本語/日本文化を学ぶ経験がこれからの自分とどう関わっていくかを模索する事でした。何かと忙しい毎日で、イメージや人から言われた事を鵜呑みにし、そのまま自分の将来に置き換えするのではなく、自分で考え、人と話し、いろんな経験話も聞きながら、色々迷ってもらおうと思い、このユニットが出来上がりました。 いつも本校の四年生の学生からUCや日本の大学のサイトはわかりにくいと批判が多いので、サイト改革がこのユニットの主点の一つになりました。そして、行きたい大学を見つけるのは大変だと実感すること、違った観点から自分の将来探し/大学探しができるような内容に努めました。 流れとしては、今なりたい職業と自分の性格/大学での専門や専攻などの関連性/意外性を発見しながら話し合い、自分の将来について考えてもらい、その後、日本に住む留学生の楽しいことや苦労 (金銭面/外国人に対する差別など)を学びながら、自分は4年留学向きか短期留学向きかを考えました。自分の趣味/性格を考慮しながら、自分に合った留学先の大学を一校に絞り、その大学のウェブサイトを深く研究し、留学希望の学生には不便な点や欠けている点をサイトから探し出し、結果をまとめたものを日本語で実際の大学の留学担当の方々に送るのが、assessmentの一つでした。Argumentative writingというスタイルは、ポイントを明確にしその背景や理由などもきちっと表現しなければいけないので、語学力/語彙がまだまだの学生には少々辛いユニットだったと思います。 2回の内容重視のドラフトを書き、3回目に単語、文法、スペルなど確認してもらい学生に提出してもらいました。さすがに1回目のドラフトは内容が浅く、どのペーパーも真っ赤かになりましたが、それ以降は重視する点が学生にも明確になったようで、自分の意見や要点をまとめあげるのに集中したみたいです。ただ初めて使う単語や文法との関連性に苦労した学生も多かったです。辞書で探した単語に関しては、それが動詞なのか形容詞なのか、または名詞なのか各単語に明記させ、その活用の仕方にも注意を払うようにかなり言いました(それでもかなり間違ってました)。結果として36名全員2ページの大学への手紙を書き終わり、最後に自分でサインをし、私に渡してくれた時はかなり満足顔でした。やっぱり苦労しても頑張って作り上げたものは意味があるという事だと思います。 私の紹介状を添えて、各大学に先月送る予定でしたが、実はまだでして今週末には送ろうと思ってます。下記に学生4名のサンプルを載せておきました。学生の名前は伏せていますが、大学名はそのままです。本校の学生も留学ということに興味を持ち、今年の四年生も6名が日本の4年プログラムに応募し、残りのほとんどがアメリカの大学在学中に1年の留学経験をしてみたいと言ってます。各日本の大学のサイトを見ると、学生本位のサイトというよりも大学の名誉を長々と紹介しているものも多く、日本へ行った事がない学生、行ってみたいけど言葉や文化経験に不安な学生をサポートするような内容が残念ながら少なかったように思います。各大学さんには私の学生に手紙を読んでもらい、何か新しい試みをそれぞれのサイトに取り入れもっと留学希望の学生に夢や希望を与えられる内容にしてもらえれば、このユニットで学んだ学生も喜んでくれると思います。
2 Comments
Keiko
11/18/2019 11:53:39 am
https://www.change.org/p/外務省北米局長-日本国籍保持者も-架け橋プロジェクトやjetプログラム等-外務省主催の外国人招聘プログラム参加可能に-remove-the-japanese-citizenship-requirement-for-ministry-of-foreign-affairs-programs?recruiter=52883406&utm_source=share_petition&utm_medium=copylink&utm_campaign=share_petition
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Kumi Kobayashi
1/2/2020 08:51:01 pm
このSummative Assessmentは学生にとって現実的だし、直接行きたい大学の窓口宛に手紙を書いて送る受け取る側にも学生の声を聞いてもらえますし、よく考えられたassessmentだと思います。なかなかAuthenticな目的とaudienceと兼ね備えたassessmentを考えるのは難しいので、実際にあり得る設定をそのまま利用されたのに、感心しました。
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Tomokazu "Tetsu" MorikawaKonnichiwa! I've been teaching over 25 years at public high schools in San Francisco, CA. 次回ブログの予告
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